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メディアに載るためには、何よりも社内での準備が必要という話

更新日2024.02.22
2024/02/22
    メディアに載るためには、何よりも社内での準備が必要という話

    著者

    岡田直子

    先日、とある関西人の社長と話をしていたら、当社の経営へのアドバイスをしてくださいました。

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    みんなメディアに出たいんや

    岡田:経営者の皆さんに広報の効果を理解してもらうのっていまだに難しいんですよね。

    社長:俺もようわからへん。ちなみに、ネットワークコミュニケーションズには企業からどんな問い合わせがくるん?

    岡田:広報機能を拡充させたいという要望が多いですかね…。

    社長:広報機能の拡充ってなんなん?

    岡田:いろいろあります。対外的に知られてないから知名度を上げたいとか、良い人を採用したいとか、社内にもっと会社の良さを知ってほしいとか…。規模やフェーズ、業種によってもさまざまです。

    社長:一番共通してることってなに?

    岡田:やっぱり皆さん、メディアを通じた情報発信を増やしたいっていう要望が一番多いですね。

    社長:それや。それやで。みんなメディアに出たいんや。

    岡田:でもね、社長、メディアに出るにも準備がいるんですよ。まずその会社が何をやっているのか情報がわかりやすくまとめられているか。経営のフィロソフィーがしっかりしているか。そもそも世の中に価値のあるサービスを提供できているか。

    などなど、実は事前に考えておくべきこと、やっておくべきことがたくさんあるんです。

    社長:なるほどな。確かにそうや。そもそもその準備なしにメディアに出ても苦労するでってことやな。続かへんしな。それは簡単に想像できる。

    でもな、それでもみんなメディアに出たいんやんな。ならそのために、その企業が何したらいいのか、まず診断してあげたらええんちゃうか。

     


    わたしはこれまで14年間ほど、このネットワークコミュニケーションズという会社でさまざまな企業さまの広報のお手伝いをしてきました。

    もちろん、この手の話はいつもぐるぐると頭の中を廻っています。

    しかしながら今回、この社長の問いかけが、わたしに忘れていた感覚を思い出させてくださいました。そうそう、メディアに出たいんですよね。特に経済系メディアは外せないんですよね…と。

    この社長は「診断」という言葉で表現してくださいましたが、実際、わたしたちが企業さまにご提案する際には必然的に報道調査をしながら、どのような報道ニーズに当てはまるのか社会の流れを鑑み、まずは「診断」をしているんだなと実感したからです。

    多少おこがましい感じもしますので、「診断」とは表現しませんがやっていることはまさに診断に近いんだなと、あらためて思いました。

    わたしたちは企業とメディアにあいだの翻訳者

    企業さまから広報のニーズをヒアリングをさせていただくと、ご自身のサービスへの思い入れがある会社、社員の皆さまの志が高い会社、サービスそのものに社会的意義が高い会社など、さまざまです。

    そんなとき、わたしたちはまず最初に、それぞれの会社がご自身の経営理念、パーパス、ビジョン、ミッション、バリューをどのように設定していらっしゃるのかを必ず聞くようにしています。

    それは、どんなに素晴らしいサービスを展開している会社でも、自らが提供しているサービスやその背景にある思いを言語化し、表現できなければ、届いてほしい人たちに伝わらないからです。

    わたしたちには、企業(広報も含む)とメディアにあいだの翻訳者としての役割もあると思います。

    ですから、メディアを通じて情報発信するには、メディアや記者とダイレクトにつながる前に、まずはその会社がやっていることをわかりやすく表現できているかどうかが最も重要であり、最初の一歩なのだということを、わたしたちはもっと伝えていかねばなりません。

    そして同時に、企業さまのやっていることが社会課題の解決につながっているか、社会とのつながりは何か、社会生活を送る皆さんとどんな交わりがあるかなどを考えて、タイムリーに情報発信することが大事です。

     

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    「なぜうちの会社はメディアを通じた情報発信ができていないのか」ということに課題をお持ちの企業さまは、まずは自分たちの情報をうまく言語化して、表現できているかをいま一度確認されるとよいでしょう。

    そして、メディアと企業をつなぐ翻訳者の役割も持つわたしたちは、「メディアに向けたPRを強化するためには準備が必要なのだ」ということをあらためて提示していく必要があると感じました。

    冒頭のとある社長との会話はそんな初心を思い出させてくれるエピソードでした。

    もし、「メディアに出るための準備」についてお手伝いが必要であれば当社へお気軽にお問い合わせください。

    info@nwcom.jp

    この記事の著者

    株式会社ネットワークコミュニケーションズ

    岡田直子

    代表取締役

      経歴

    • 新卒で入社した外資系システム会社の営業時代に起業を志す。ソフトウェア開発のベンチャー企業に転職し、同時に立教大学大学院でMBA取得。その後、株式会社ECナビ(現:Voyage Group)で広報機能を立ち上げ、経営本部長や広報室長を経て2009年に退社。同年、当社設立。趣味はシュートボクシング、琴と三味線(沢井箏曲院にて若岡史子に師事し、講師取得)。

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